結論:原稿がなくても、本は出せます
「本を出したいけれど、原稿がまだない」という方は少なくありません。でも安心してください。本は、いきなり書き始めなくても、順番に準備していけば必ず形になります。
大切なのは、「何を書くか」を先に決めてから、少しずつ文章にしていくことです。全体の流れは次の5つです。
先にテーマと目次を決めておくと、書く内容に迷わなくなりますよ。
ステップ1:テーマと読者を決める
まずは「誰に、何を伝える本か」を一文で書き出してみましょう。
一文で書き出してみる(例)
- 定年を迎えた方に、趣味の家庭菜園を始める手順を伝える本
- 子育て中の親に、30年間の保育の経験から学んだことを伝える本
- これから開業する方に、自分のお店の失敗と工夫を伝える本
テーマは、あなたが長く続けてきたこと・人によく聞かれることから選ぶと、書く材料に困りません。特別な肩書きがなくても、経験そのものが誰かの役に立ちます。
ステップ2:目次(構成)を先に作る
テーマが決まったら、いきなり本文を書くのではなく、先に目次を作ります。目次は、本の設計図です。
- 伝えたいことを、思いつくまま箇条書きで書き出す
- 似ているものをまとめて、5〜8個の「章」に分ける
- それぞれの章の中に、3〜5個の「見出し」を並べる
たとえば5章×4見出しなら、見出しは20個。1つの見出しで1,500字ほど書けば、全部で約3万字になります。電子書籍では、このくらいの分量の本もたくさん出版されています。
目次ができれば、あとは「見出し1つ分の文章」を書くことの積み重ねです。1日1つの見出しを書けば、約1か月で1冊分になります。
ステップ3:自分に合った方法で原稿を作る
文章を書くのが苦手でも大丈夫です。原稿の作り方は1つではありません。自分に合った方法を選びましょう。
方法①これまでに書いたものを集める
ブログ、SNSの投稿、講座やセミナーの資料、日記やメモなど、すでに書いたものが原稿の材料になります。目次にそって並べ替え、足りない部分を書き足していきます。
ブログと同じ内容の電子書籍は、読み放題の「KDPセレクト」には登録できません。くわしくはKindle出版の注意点とよくある失敗をご覧ください。
方法②話して、文字にする
書くより話すほうが得意な方は、スマホの音声入力がおすすめです。見出しを1つ決めて、誰かに説明するつもりで話すと、そのまま文章になります。
話し言葉のままでは読みにくいところもあるので、あとで「です・ます」をそろえたり、言い回しを整えたりします。
自分史やエッセイを本にしたい60代・70代の方は、60代・70代から本を出版する方法もあわせてご覧ください。
方法③人に質問してもらう
家族や知人に、目次の見出しにそってインタビューしてもらう方法もあります。人に質問されると、自分では当たり前だと思っていた経験やコツが、自然と言葉になって出てきます。
方法④AIに手伝ってもらう
目次の案を出してもらったり、書いた文章を読みやすく整えてもらったりと、AIを手伝いに使う方法もあります。ただし、中身はあなた自身の経験や考えが主役です。
AIが作った文章や画像を本に使った場合は、KDPへの登録時に申告が必要です(自分の文章をAIで校正しただけなら不要)。
読みやすく整えるのは、書き終わってからでも十分間に合いますよ。
ステップ4:書き終わったら見直す
原稿が書き上がったら、すぐに出版せず、少し時間をおいてから読み返しましょう。書いた直後は気づかなかった、わかりにくい部分や誤字脱字が見つかります。
- 声に出して読んで、つっかえるところを直す
- 「です・ます」と「だ・である」が混ざっていないか確認する
- 家族や知人に読んでもらい、わかりにくいところを聞く
ステップ5:出版の準備をする
原稿ができたら、いよいよ出版の準備です。本文のデータと表紙を作り、KDPに登録します。
- 本文のデータ作り:電子書籍(EPUB)データの作り方
- 表紙の作り方:Kindle表紙の作り方/ペーパーバックの表紙の作り方
- KDPへの登録:KDPアカウントの作り方/KDPで本を登録する方法/Kindle出版のやり方
【紙の本】ペーパーバックは、24ページ以上でないと出版できません。短い原稿の場合は、まず電子書籍から出すのもひとつの方法です。
ひとりで進めるのが不安な方へ
ユアブックスでは、「どんな本を作りたいか」というアイデアの段階からご相談いただけます。目次(構成)づくりのお手伝いや、書いた原稿を読みやすく整える校正・リライトのオプションもご用意しています。
まずはお話を聞かせてください。一緒に本の形を考えていきましょう。
アイデアの段階から、本づくりをお手伝いします
構成づくり、校正・リライト、データ作成、KDPへの登録のサポートまで対応しています。まずは無料でご相談ください。
まとめ
- 原稿がなくても、順番に準備すれば本は出せる
- まず「誰に、何を伝える本か」を一文で決める
- 本文より先に目次を作ると、書く内容に迷わない
- 書いたものを集める・話す・質問してもらう・AIを手伝いに使うなど、自分に合った方法で原稿を作る
- 書き終わったら、時間をおいて見直してから出版の準備へ